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旧国鉄篠ノ井線廃線敷
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 現在のJR篠ノ井(しののい)線は、長野県の中南部を走る中央本線と北東部を走る信越本線を結ぶ路線として、6年の工事期間を経て明治35年(1902年)に全線開通しました。
 急こう配の斜面をジグザグに登っていくスイッチバックが取り入れられた路線としても有名です。最多で1駅3信号場がスイッチバック式でしたが、現役は姨捨駅と桑ノ原信号場の2ヶ所となっています。
 険しい地形を克服して建設された篠ノ井線ですが、懸案もありました。明科(あかしな)~西条(にしじょう)間が渓谷沿いの急峻な場所を通っていたため、より短距離で安全なルートへの変更が切望されていたのです。
 トンネル化された新線への付け替えが完了したのは、平成も近づきつつあった昭和63年(1988年)のこと。全線開通時の6年をはるかに越える、14年にも及ぶ大工事でした。
 いま旧線は、地元の人たちによって管理された遊歩道へと生まれ変わりました。かつて線路であった面影を随所に残しており、訪れる人の目を楽しませてくれます。

所在地
長野県安曇野市明科東川手
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