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田淵行男記念館
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 鳥取に生まれ、戦時中の疎開を経て後半生を安曇野で過ごした写真家・昆虫研究家の田淵行男(たぶち・ゆきお)。田淵の仕事は多岐にわたりますが、北アルプスの名峰を捉えた山岳写真や、小さな昆虫たちの生態を写し取った写真や細密画が特に有名です。
 彼に師事し、「ジャポニカ学習帳」の表紙の撮影でも知られる自然写真家の山口進は、師のことを「決して自分に妥協せず、しかし他人にはどこまでも優しく」(朝日新聞)と語っています。その業績は、後進にも多大な影響を与えました。
 安曇野とは20代の頃に交流が始まり、56歳で転居。以降も北アルプスや北海道の大雪山をフィールドに活動を続け、安曇野のシンボルともいえる常念岳(じょうねんだけ)には実に200回以上も登ったといわれています。晩年の田淵は病と闘いながらも作品集を次々と刊行。昭和58年(1983年)に日本写真協会賞(功労賞)を受賞しています。
 田淵行男記念館は、彼の作品だけでなく、愛用した登山道具やカメラなども展示しています。建物は木造で木立の中にあり、自然と向き合い、自然を愛した田淵の人柄を偲ばせるものとなっています。

所在地
長野県安曇野市豊科南穂高
URL http://azumino-bunka.com/facility/tabuchi-museum/
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