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安曇資料館
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 松本市の安曇地区は、明治7年、江戸時代から続いた4つの村が合併して誕生した安曇村がその前身です。乗鞍高原、上高地、白骨温泉などの著名な名勝や温泉地を抱え、年間を通じて観光客が訪れます。
 地区を流れる梓川(あずさがわ)は、北アルプスの槍ヶ岳を源流とする川で、流域で多く産出した梓の木がその名の由来といわれています。
 梓の木を材料とする梓弓は、神事や出産の際、魔よけのために弦を鳴らす「鳴弦」とよばれる儀式に用いられた弓です。平安時代に編さんされた法律書『延喜式』に、「祈年祭料雜弓百八十張。(略)信濃國。梓弓百張。」という記述がみえます。一帯で産出した梓が遠い都まで運ばれることもあったでしょう。
 安曇村は平成17年、近隣の奈川村、梓川村などとともに松本市と合併し、村としては130年の歴史に幕を下ろしました。
 安曇資料館は、昭和に入ってから梓川で水力発電用のダム開発が進み、水没する集落も出る中で、古くからの村の暮らしを後世に残そうと昭和56年(1981年)に開館した資料館です。

所在地
長野県松本市安曇
URL https://matsu-haku.com/azumishiryo/shisetsu
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