信州・松本の地で
新しい根を張り
それぞれの道を進む
ふたりのストーリー

僕は起業にあたって、結構決め打ちで「松本がいい」って決めてましたが、東京での起業も考えなかったわけではないんです。
でも時代の流れと、自分の人生を考えたら「東京での起業って、なんかダサいかも」って思えてきたんですよね。

東京が悪いって言ってるわけじゃないんだけど。

でも、自分の人生賭けて起業するわけだから。
住みたい場所、心地よく過ごせる場所、自分らしく生きられる、生きやすい場所、周りが羨むような生き方ができる場所って、僕にとっては東京じゃないな、と思ったんです。

大塚さん、ご家族での移住でしたよね。
お子さんが何歳のときにこちらへ？

本当にそうだと思います。
あらゆるものや情報に溢れたまちで、周囲と競争しながら商売をして…。
その競争に勝って生活していくフェーズ、「いかに売るか」を考えるフェーズは、もう終わりに近づいていると僕も思うんです。

心の豊かさみたいなものを軸に仕事してく方が人間らしいと、多くの人が気づき始めているはず。

自分が松本にきて、ここで起業したからには、ちゃんとこの地に根ざし、貢献し、還元し、いい循環を松本でつくりたい。

しっかり経済を回しながら、いかに多くの人に喜んでもらえる存在になれるか？、そこに尽きると思います。

そう。
僕もいつも「慈善事業です」って言っています。

「お金儲けだ」って思った瞬間に、面白くなくなりますから。

儲かる・儲からないっていう評価軸ではなくて「なんの為にやるのか？」という芯を通さないといけない。

社会にどう貢献できるのかを、冷静に、かつニュートラルに考えられる環境がいいし、数字じゃ表せないような豊かさを表現できる生き方がしたい。
そういう人がたくさん集まってくると、さらに楽しくなるはずですしね。

少なくとも僕は、そういう環境で生きていきたい、働いていきたい、と思っています。
そこから、いいものが生まれるんだと思います。